作品/資料詳細
パラダイス双六(『少女画報』新年号附録)
ぱらだいすすごろく (『しょうじょがほう』しんねんごうふろく)雑誌『少女画報』の正月附録として制作した双六。東京の上野公園、日比谷公園、浅草公園など、こどもが喜ぶ場所を参考に描いた。夢二もまた頻繁にそれらの場所を訪れ、スケッチを残している。
右入口は1908年に開園した上野動物園のような雰囲気で、左入口には公園や「音楽堂」がある。これは1903年に造成された日比谷公園内の音楽堂に近い外観である。森を越えた「美術館」や「博物館」の建物は、1908年に上野公園に開館した美術工芸品を展示する「表慶館」によく似ている。道の合流地点を過ぎて「活動写真」(活弁士が語り楽隊が生演奏した無声の白黒映画)、「曲馬」(サーカス)、「こども芝居」が立ち並ぶ場所は、歓楽街として栄えた浅草公園六区を思わせる。また、「ウォーターシュート」は1907年の東京勧業博覧会で不忍池に設置された人気遊具だった。「あがり」の「パラダイス」は、浅草の凌雲閣(りょううんかく:浅草十二階)そのものに見える。
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文化財指定-
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カテゴリー
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作者竹久夢二
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製作/発行東京社
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年代明治45年(1912)1月1日発行
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区分印刷物
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寸法73.2×54.8cm
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数量1枚
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備考雑誌付録
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所蔵館金沢湯涌夢二館
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資料ID1112

パラダイス双六(『少女画報』新年号附録)
[所蔵館] 金沢湯涌夢二館
[作者] 竹久夢二
[カテゴリー] 美術・工芸
カテゴリー
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