作品/資料詳細

ID : 4949
ID : 4949

刀 銘 秋之嵐 拵共

かたな めい あきのあらし こしらえとも

 室町時代後期を代表する美濃の刀工・2代兼元の作と伝えられる。2代兼元は孫六と称し、尖った互の目が連続する「三本杉」の刃文を得意とした。
 この刀は、反りは浅く、兼元の特長である三本杉の刃文を持つ。茎(なかご)に表銘「秋之嵐」(銀象嵌)と裏銘「織田七兵衛所持」がある。その刃文が、あたかも秋風に枯葉が翻っているような趣があるところから「秋之嵐」と銘されたのであろう。
 鞘は、栗色に波の地文、その上に五三桐紋を金で平蒔絵する端正な姿であり、梨地の加工が施されている。柄は白鮫着せ山吹糸巻き、目貫は獏をあしらっている。時代とともに当主の好みに造り替えられ、栗形・返角などの金具に剣梅鉢紋が象嵌されている。
 前田土佐守家家祖・前田利政より嫡男・直之に譲られ、その後代々家宝として同家に大切に伝えられたものである。利政は名物「二念仏兼元」の所持者でもあり、兼元作の刀とはゆかりのある人物である。

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  • 文化財指定
    石川県指定文化財
  • カテゴリー
  • 作者
    関兼元 作
  • 製作/発行
  • 年代
    室町、16世紀
  • 区分
    武具
  • 寸法
    長さ950㎜
  • 数量
    1口
  • 備考
    銘〔表〕秋之嵐(銀象嵌)/〔裏〕織田七兵衛所持
  • 所蔵館
    前田土佐守家資料館
  • 資料ID
    4949
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刀 銘 秋之嵐 拵共 作品画像
刀 銘 秋之嵐 拵共
[所蔵館] 前田土佐守家資料館
[作者] 関兼元 作
[カテゴリー] 歴史

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