作品/資料詳細
赤地扇に夕顔麻の葉くずし文様長絹
あかじおうぎにゆうがおあさのはくずしもんようちょうけん紅の絽地に、背と胸には扇と夕顔の文様を、裾部には麻の葉繋文を金糸と銀糸で織り表している。色糸を用いないことで品の良さが引き立つ。
扇と夕顔の組み合わせは『源氏物語』夕顔巻によるもの。白く美しく咲く夕顔の花を、「心あてにそれかとぞ見る白露の 光添へたる夕顔の花」という和歌を記した扇に載せ、源氏に贈ったことをきっかけに、夕顔との儚い恋が始まる。
大きく開いた扇面は菊と帰雁、半開きのものは若松の文様で、これも『源氏物語』に描写される「香を焚きしめた扇」を暗示するものか。優美な叙情性を感じさせ、まさに『源氏物語』夕顔巻を主題とした「半蔀」の花の精などにふさわしい。
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文化財指定-
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カテゴリー
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作者-
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製作/発行-
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年代明治時代・19世紀
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区分能装束
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寸法丈114×裄102.3
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数量1領
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備考-
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所蔵館金沢能楽美術館
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資料ID131
赤地扇に夕顔麻の葉くずし文様長絹
[所蔵館] 金沢能楽美術館
[作者] -
[カテゴリー] 美術・工芸
カテゴリー
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