作品/資料詳細

ID : 89
ID : 89

赤地波に菊文様唐織

あかじなみにきくもんようからおり

波頭と菊の文様を大胆に織り表した豪華な唐織。菊は奈良時代の初め中国から渡来し、神仙思想や漢詩を通じて文人や貴族らに愛好された。また菊の葉に経典の二句を書き付けると、その露の滴りが霊薬となり不老長寿を得たとの伝説から、延命長寿の仙薬、仙花としてもてはやされ、「菊水」が「酒」の意を持つようにもなる。
この装束は菊に波の文様で、海中に住み、少年の姿をしたお酒の大好きな伝説上の妖精「猩々」を連想させる。また赤の色名の一種である「猩々緋」は、猩々の血で染めるというイメージから、病気を防ぎ長寿をもたらすと尊ばれた。能「猩々」も、頭から顔、袴(半切)まで、全身赤尽くしが決まりとなっている。

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  • 文化財指定
  • カテゴリー
  • 作者
  • 製作/発行
  • 年代
    明治時代・19世紀
  • 区分
    能装束
  • 寸法
    丈149.5 裄71.7
  • 数量
    1領
  • 備考
  • 所蔵館
    金沢能楽美術館
  • 資料ID
    89
赤地波に菊文様唐織 作品画像
赤地波に菊文様唐織
[所蔵館] 金沢能楽美術館
[作者]
[カテゴリー] 美術・工芸

カテゴリー

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