作品/資料詳細

ID : 99
ID : 99

萌葱地藤立涌桜桐丸文様厚板唐織

もえぎじふじたてわくさくらきりまるもんようあついたからおり

松葉のような品の良い萌葱地に、薄紫色で藤立涌を地文様とし、朱と淡黄色で桜花と桐の丸紋を表す。桐は二本が回転しているかのような「追いかけ」のデザイン。桜は中心の桜花を、つぼみと側面図とで巧みに囲んだ丸紋。
このように地文様の上に浮織で上文様を表した二倍織物は、平安時代頃から高級織物として貴族らに愛好され、有職装束(宮廷の装束)の中心となった。当時の公家の日記には、「松重二倍織物小袿」といった姫君の衣装の例などを散見する。本作品も元は有職装束であったものを、能装束に仕立て替えたのであろう。近代の宮廷装束の流転と、その再生の例としても興味深い。

VIEW ALL

  • 文化財指定
  • カテゴリー
  • 作者
  • 製作/発行
  • 年代
    明治時代・19世紀
  • 区分
    能装束
  • 寸法
    丈160×裄73.9
  • 数量
    1領
  • 備考
    仕立て直しあり 元は有職装束か
  • 所蔵館
    金沢能楽美術館
  • 資料ID
    99
萌葱地藤立涌桜桐丸文様厚板唐織 作品画像
萌葱地藤立涌桜桐丸文様厚板唐織
[所蔵館] 金沢能楽美術館
[作者]
[カテゴリー] 美術・工芸

カテゴリー

ARなど一部コンテンツは一定量のデータ(パケット)通信を行うため、携帯・通信キャリア各社の回線を使用した場合は通信量が発生します。スマートフォンやタブレットでご鑑賞の場合は、Wi-Fi環境でのご利用を推奨します。また、発生したデータ(パケット)通信費用について、本サイトは一切の責任を負いかねます。