作品/資料詳細
手
-彫りの深い若い女性の胸像に、西洋の握手の習慣を詠んだ短歌を書き添えている。
長い睫毛を伏せた憂い顔も、胸の前に組んだ大きめの白い手も「夢二式美人画」の特徴を備えている。一方で、黄色の被り布や赤と青の上着の華やかなコントラストと全体的にドライな雰囲気は、アメリカでの作風の特徴といえよう。ハイライトを白く際立たせつつ背景に影を施す描き方は洋画の手法を思わせるが、墨の輪郭線は日本画の技法である。
1932年3月にアメリカ・ロサンゼルスのオリンピックホテルで開催された夢二の展覧会において、商店経営者で詩人の外川明(とがわあきら)が購入した作品である。当時、明の一週間分の給金にあたる25ドルであり、その会場は「新聞や文芸人が後援して賑やかだった」という。
手をとりてはしめて心かよふなりこの国ひとの習しなれは
千九百三十一年/加州客中
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文化財指定-
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カテゴリー
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作者竹久夢二
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製作/発行-
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年代昭和6年(1931)
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区分絵画
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寸法39.3×29.3cm
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数量1枚
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備考日本画
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所蔵館金沢湯涌夢二館
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資料ID1754
手
[所蔵館] 金沢湯涌夢二館
[作者] 竹久夢二
[カテゴリー] 美術・工芸
カテゴリー
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