作品/資料詳細

ID : 452
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合作帯

がっさくおび

湯涌温泉の山下旅館(現お宿やました)での写真には、これを締めた笠井彦乃が写る。1917(大正6)年6月、京都で同棲しはじめた竹久夢二と彦乃は、彦乃の生母が手織りした甲斐絹(かいき)に、ふたりで草花を描いたという。その裏側には、プラタナスや秋草とともにローマ字を配している。
「HARU/NAREBA/HONOKANI/HANAMO/SAKI/TURAM/SOYORATO/ITOMO/O/TOKU/M」
この短歌については、夢二著『小夜曲』(1915年)の「春なればほのかに花も咲きつらむそよらと人の帯やとくらむ」や、結核療養中の彦乃に夢二が捧げた歌集『山へよする』(1919年)の「ゆく春のけぬがにも花のちりしきてそよらと紅の帯やときけむ」に類似が認められる。夢二好みの服飾を彦乃に着せたいと願っていた夢二は、本作の裏面に秘められているローマ字短歌をデザインとして見せようと思ったのであろうか。1915(大正4)年に夢二は自著『三味線草』の挿絵として、プラタナスと「SOYORA」「NO」「HITO」というローマ字をちりばめた帯を締める彦乃風の女性像を描いている。

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  • 文化財指定
  • カテゴリー
  • 作者
    竹久夢二・笠井彦乃
  • 製作/発行
  • 年代
    大正6年(1917)頃
  • 区分
  • 寸法
    348.0×20.0cm
  • 数量
    1本
  • 備考
  • 所蔵館
    金沢湯涌夢二館
  • 資料ID
    452
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合作帯
[所蔵館] 金沢湯涌夢二館
[作者] 竹久夢二・笠井彦乃
[カテゴリー] 美術・工芸

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