作品/資料詳細

ID : 530
ID : 530

夕餉之図

ゆうげのず

「夕餉之図(ゆうげのず)」と題した本作には、断髪に洋装の若い女性の全身が描かれている。ガラスのコップを置いた丸テーブルに両肘をつき、椅子に腰掛ける女性の腕や足は肉感的である。その活動的な装いは、モダンガールに代表される近代の女性そのものといえる。かたわらにはつば広の帽子が置かれ、夏の気配が漂っている。カフェーやバーのような飲食店での待ち合わせであろうか、背後にはビールのようなものを飲む男性客の姿も見られる。
夢二は大正中期より、文人画風の水墨画や詩画一体の作風も盛んに制作した。晩年の欧米外遊中には、1931年2月から6月にかけてドイツ・ベルリンのイッテンシューレで日本画講師をつとめている。そこでは、筆と墨による幅広い表現を伝えるため、線の肥痩や墨の濃淡による「絵手本」を制作し、生徒の実習に役立てた。鮮やかな色彩に目を奪われがちな本作だが、その描線に眼を向けると、水気の多いにじみや渇筆のかすれなど、筆と墨の巧みな表現をみることができる。

  • 文化財指定
  • カテゴリー
  • 作者
    竹久夢二
  • 製作/発行
  • 年代
    昭和初期(1926~1934)
  • 区分
    絵画
  • 寸法
    136.0×34.8cm
  • 数量
    1枚
  • 備考
    日本画
  • 所蔵館
    金沢湯涌夢二館
  • 資料ID
    530
夕餉之図 作品画像
夕餉之図
[所蔵館] 金沢湯涌夢二館
[作者] 竹久夢二
[カテゴリー] 美術・工芸

カテゴリー

ARなど一部コンテンツは一定量のデータ(パケット)通信を行うため、携帯・通信キャリア各社の回線を使用した場合は通信量が発生します。スマートフォンやタブレットでご鑑賞の場合は、Wi-Fi環境でのご利用を推奨します。また、発生したデータ(パケット)通信費用について、本サイトは一切の責任を負いかねます。