作品/資料詳細
ほたる
-日本髪に和服の女性の立ち姿であり、喜多川歌麿の「更衣美人図」を想起させる。肌は白くきめ細かで、頬、耳、指先はほんのりと朱色に染まる。島田髷に絞りの手絡をかけて櫛や玉簪(かんざし)をさし、赤地に桜ちらしの総絞りの襦袢に雪中舞鶴模様の濃紺の着物を羽織っている。肉体の丸みに即した布の模様、髪の生え際、伏し目がちの瞳に映る光、下まつげまで丁寧に描かれている。また、色紙には「辻褄のあはぬ話もおもしろやかのきぬきぬのうその涙も」(夢二著『昼夜帯』1913年)と墨書され、視線の先には恋文と蛍が描かれている。後朝(きぬぎぬ)のわかれの涙を詠んだ一首、豪華な衣裳、恋文などから遊女とみられ、はかない光を放つ短命な蛍に恋心が重ねられている。
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文化財指定-
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カテゴリー
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作者竹久夢二
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製作/発行-
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年代大正11年(1922)
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区分-
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寸法127.7×56.5cm
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数量1幅
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備考日本画(軸装)
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所蔵館金沢湯涌夢二館
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資料ID804
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ほたる
[所蔵館] 金沢湯涌夢二館
[作者] 竹久夢二
[カテゴリー] 美術・工芸
カテゴリー
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