作品/資料詳細
籠を背負う少女
-籠を背負う少女の全身像を主題とし、近景には松の枝を配している。足が大きく表現されているのは、労働者としてたくましく生きる少女の魅力を表したかったからだろう。歌川広重の浮世絵風景画にみられるような松は、空間に奥行きをもたらしている。大画面に挑戦する意欲にあふれ、下描き線は他の肉筆作品と比較してひときわ目立つ。一般的に日本画では大下図(原寸大の下絵)を描いた後に本画を制作するが、独学の夢二は直に本画を制作した。そのため、表現意図における初発性が残っている。本作は、夢二が1910(明治43)年に京都の堀内清(1890-1970)の家の衝立(ついたて)に、清の父・徹(とおる)のすすめで描いた作品であり、大きな作品に挑んだ最初のものとされる。家業を継いで歯科医となった清は、夢二を精神的にも経済的にも支え、多くの作品を愛蔵した。その作品群は現在、「堀内コレクション」として当館の所蔵となっている。
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文化財指定-
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カテゴリー
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作者竹久夢二
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製作/発行-
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年代明治43年(1910)頃
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区分-
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寸法106.5×85.0cm
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数量1枚
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備考日本画
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所蔵館金沢湯涌夢二館
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資料ID928
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籠を背負う少女
[所蔵館] 金沢湯涌夢二館
[作者] 竹久夢二
[カテゴリー] 美術・工芸
カテゴリー
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