作品/資料詳細
野口遵君之像
ノグチシノタガウクンノゾウ 野口遵(1873-1944)は金沢市出身の実業家で、現在の旭化成株式会社、JNC株式会社の母体となった日窒コンチェルンを一代で築き上げた。カザレー式アンモニア合成法を世界で初めて実用化に成功するなど化学者兼実業家として活躍し、「日本の電気化学工業の父」と称されている。
宮崎県の延岡に工場を建設し、工業都市・延岡の発展に貢献し、また旭化成の発祥の地となったことから「延岡新興の母」として顕彰され、野口遵記念館が設立されるなど延岡の偉人として親しまれている。
本資料は旭化成株式会社が保管していたものである。旭化成延岡支部にある昭和28年(1953)建立の野口遵銅像と同型であることから、同時期に室内展示用に作成したものとみられる。
遵の死後、日窒コンチェルンは敗戦により資産の大半を失って瓦解し、旭化成ほか複数の会社へと独立していく。こうした混乱期を乗り越え、創業者の野口遵を称えるために建立したのが本像といえる。銘文には「社中一同」とあり、旭化成社員らによる発起であったことがうかがえる。
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文化財指定-
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カテゴリー
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作者吉田三郎
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製作/発行-
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年代1953年頃
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区分彫刻
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寸法銅像32/22/94 台座39/39/85 cm
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数量1体
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備考旭化成株式会社大阪支社の社長室に置かれていたもの。
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所蔵館金沢ふるさと偉人館
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資料ID4655
野口遵君之像
[所蔵館] 金沢ふるさと偉人館
[作者] 吉田三郎
[カテゴリー] 歴史
カテゴリー
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