作品/資料詳細
紅地幸菱に椿折枝文唐織
べにじさいわいびしにつばきおりえだもんからおり幸菱とは、大小、陰陽の花菱を組み合わせた華やかな菱つなぎ文様。この一領では、一面の幸菱に、椿の折枝が散らされている。近世に入ると落花のさまが忌まれるようになるが、つややかな葉をもつ常緑樹の椿は、宮中では魔除けの卯杖にも用いられる破魔の植物であった。江戸時代初期の製作と考えられる唐織には、菱や亀甲などの繰り返し文様を背景に、丸文や折枝などの上文様を配した作例が散見されるが、これもその典型といえよう。
佐野家では、「枕慈童」のシテである、不老不死を得た童子役の内着に着用したという。唐織は女役の表着のほかに、少年や貴族の公達役の表着として、寿福に満ちた役柄ではまれに内着としても着用される。
-
文化財指定金沢市指定文化財
-
カテゴリー
-
作者-
-
製作/発行-
-
年代江戸時代・17世紀
-
区分能装束
-
寸法丈144.3×裄71.0
-
数量1領
-
備考-
-
所蔵館金沢能楽美術館
-
資料ID17
拡大して見る
紅地幸菱に椿折枝文唐織
[所蔵館] 金沢能楽美術館
[作者] -
[カテゴリー] 美術・工芸
カテゴリー
ARなど一部コンテンツは一定量のデータ(パケット)通信を行うため、携帯・通信キャリア各社の回線を使用した場合は通信量が発生します。スマートフォンやタブレットでご鑑賞の場合は、Wi-Fi環境でのご利用を推奨します。また、発生したデータ(パケット)通信費用について、本サイトは一切の責任を負いかねます。