作品/資料詳細
紅黒紅段流水萩に扇散文唐織
べにくろべにだんりゅうすいはぎにおうぎちらしもんからおり黒紅と紅の段替わりを背景に、扇流し文様が織り出されている。流水の上を漂う扇面の図柄は落葉。扇は満開を迎えた萩の間を縫うように流れていく。
紅入は若い女役に、段替わりの唐織は主にシテに用いられる装束である。秋の景物でまとめられた意匠であるこおから、この季節の曲に着用された装束であろう。取り交わした扇を縁にいとしい人と再開する「班女」などを想定した意匠構成であろうか。文学や故事、あるいは名所や季節感を取り込んだ謡の詞章は、文様の発送の源泉でもあった。佐野家では「船弁慶」のツレの静に着用したという。
付属する畳紙の墨書から、文政十三年(一八三〇)、十三代藩主斉泰に嫁した十一代将軍家斉の息女・溶姫より贈られたことが判明する加賀藩前田家の伝来品である。
-
文化財指定金沢市指定文化財
-
カテゴリー
-
作者-
-
製作/発行-
-
年代江戸時代・19世紀
-
区分能装束
-
寸法丈146.2×裄70.1
-
数量1領
-
備考-
-
所蔵館金沢能楽美術館
-
資料ID23
紅黒紅段流水萩に扇散文唐織
[所蔵館] 金沢能楽美術館
[作者] -
[カテゴリー] 美術・工芸
カテゴリー
ARなど一部コンテンツは一定量のデータ(パケット)通信を行うため、携帯・通信キャリア各社の回線を使用した場合は通信量が発生します。スマートフォンやタブレットでご鑑賞の場合は、Wi-Fi環境でのご利用を推奨します。また、発生したデータ(パケット)通信費用について、本サイトは一切の責任を負いかねます。