作品/資料詳細

ID : 23
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紅黒紅段流水萩に扇散文唐織

べにくろべにだんりゅうすいはぎにおうぎちらしもんからおり

黒紅と紅の段替わりを背景に、扇流し文様が織り出されている。流水の上を漂う扇面の図柄は落葉。扇は満開を迎えた萩の間を縫うように流れていく。
紅入は若い女役に、段替わりの唐織は主にシテに用いられる装束である。秋の景物でまとめられた意匠であるこおから、この季節の曲に着用された装束であろう。取り交わした扇を縁にいとしい人と再開する「班女」などを想定した意匠構成であろうか。文学や故事、あるいは名所や季節感を取り込んだ謡の詞章は、文様の発送の源泉でもあった。佐野家では「船弁慶」のツレの静に着用したという。
付属する畳紙の墨書から、文政十三年(一八三〇)、十三代藩主斉泰に嫁した十一代将軍家斉の息女・溶姫より贈られたことが判明する加賀藩前田家の伝来品である。

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  • 文化財指定
    金沢市指定文化財
  • カテゴリー
  • 作者
  • 製作/発行
  • 年代
    江戸時代・19世紀
  • 区分
    能装束
  • 寸法
    丈146.2×裄70.1
  • 数量
    1領
  • 備考
  • 所蔵館
    金沢能楽美術館
  • 資料ID
    23
紅黒紅段流水萩に扇散文唐織 作品画像
紅黒紅段流水萩に扇散文唐織
[所蔵館] 金沢能楽美術館
[作者]
[カテゴリー] 美術・工芸

カテゴリー

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