作品/資料詳細
濃茶地蜀江文袷狩衣
こいちゃじしょっこうもんあわせかりぎぬ蜀江文様とは、八角形と四角形、あるいはこれに類した形状をつなぎ合わせた幾何学文様。古代中国の蜀(四川省)の地で織り出された、紅地の美しい錦の文様から生まれた名称という。
蜀江錦の狩衣は「翁」にのみ用いられる特別な装束である。猿楽座の本来の芸である「翁」は、物語を伴う劇ではなく、老体の神による祝福の芸能。神事能はもちろん、将軍宣下や初入国に伴う式楽能においては、必ず最初に演じられた。
加賀藩前田家の旧蔵品で、附属する畳紙から、十三代斉泰の室である溶姫が江戸城へ里帰りした折に、将軍家斉から拝領した品であることが判明する。畳紙には、宝生弥五郎(十五世友亍・紫雪)が「翁」に最適な装束と進言したことも記されており、前田家と宝生流のつながりをも語り貴重である。
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文化財指定金沢市指定文化財
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カテゴリー
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作者-
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製作/発行-
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年代江戸時代・19世紀
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区分能装束
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寸法丈154.0×総横206.3
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数量1領
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備考-
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所蔵館金沢能楽美術館
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資料ID50
濃茶地蜀江文袷狩衣
[所蔵館] 金沢能楽美術館
[作者] -
[カテゴリー] 美術・工芸
カテゴリー
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